かえる

切っただけ、ゆでただけ、焼いただけ… 簡単に調理したお野菜を食卓に並べて、
「美味しい!!!」と歓喜しながら綺麗に食べられるのを見ると、ほくそ笑んでしまう…

うちの野菜、マジで美味いんです!!

…と言っても、それは、「うちの子は可愛い!!!」という親バカ心理なのかもしれないし、一年超、この土地で生きているワタシの体が、ここで育つ野菜たちに適応しているせいかもしれない。

なので、正直言って「他所より美味いんだよ!!」とか、「ブランド○○野菜です!!」とか、宣伝する気にはなれないのです。

それに、うちの子(野菜)たち、全然、お上品じゃないんですもの(笑)

傷もあれば、虫食いもある。
さすがに食べられなかったり、美味しくないものはお譲りできないけど、見てくれの悪さなんて気にしない。
うちの家族が食べる恵みを、家族以外のヒトにも(拡大した自分の家族のみんなに)食べてもらいたいから。

春に遊びに来てくれた友人が、我が家の食卓で、私と同じように野菜の味に感動してくれた時、
”よくあるオーガニック野菜のように「安心安全キラキラ野菜」ではなく、「野性味あふれるギラギラ野菜」だ!”と評してくれました(笑)

うまいこと言い当ててる。
半ばほったらかし、手が回らない畑に、雑草に負けずに育ってくれたものだけが、野菜として収穫できている。

だから、”味が濃い”。

だけど、それは他の誰かにとっては、”えぐみが強い”とか”苦みが強い”と感じるかもしれない。

でも、ほら、これがうちの畑の、生命というものなのです。
自然農の畑では、お上品には生きられないのです。
虫やカエル、雑草たちと時に協働、時に競い合いながら… 厚かましく生き抜いた野菜たちが、私たちの恵みになっています。

この畑のギラギラした命、味わう覚悟はありますか?(ニヤ